1.はじめに


「薙刀」と分類される武器は、剣が刀剣すなわち日本刀になったのちに、戦場での主武器が騎馬での弓射から、徒歩での戦いが主となったときに生まれたと言われています。「長刀」の字が当てられることもありますが、人馬を薙ぐ刀として「薙刀」と書かれるようになりました。(「薙ぐ」とは“横に大きく払って切る”の意味)。古くは寺院の守護のために僧兵の武器として威力を発揮し、鎌倉時代末から室町時代にかけて戦場の主武器になっています。弁慶や巴御前などのイメージです。


しかしながら、応仁の乱頃より戦いの主流が歩兵(足軽)による密集戦に変わると、やがて機能的な観点から槍に取って替わられていったそうです。
(この辺はwikpediaを参照しています。槍は最終的には投げて鎧を貫通させたりしますので、「薙ぐ」こととは違います。ランサーのゲイ・ボルグとかやり投げ競技とか)

江戸時代には、女性専門の武術として、見られるようになったのもこのころで、大奥で護衛の奥女中が構えていたり、幕末の会津藩で女性の薙刀隊が立ち向かったり…(まぁ、銃撃にかなうわけがありませんが)

また、明治時代に撃剣興行では園部秀雄が圧倒的に強く人気を博したそうです。園部秀雄が修めていたのが直心影流薙刀術です。


その直心影流薙刀術は、現在まで継承されている日本の伝統的文化遺産である古流薙刀の一流派です。
古流薙刀としては、この直心影流薙刀術とともに、天道流があります(安倍総理夫人が習っているもの)。
この二大流派である天道流 と直心影流の優れたところを集めて創出されたのが、「新しいなぎなた」で、現在、競技なぎなたとして、あさひなぐなどで知られるようになったものです。

当初新しいなぎなたは、その修練を通しての心身の鍛錬と精神修行を目的として、 昭和初期の女学校や師範学校で教科に採用されていたことから、 太平洋戦争後、日本に武道禁止令がしかれるまでは、 "学校なぎなた"と呼ばれていました。
その後、 "新しいなぎなた"と改名し、剣道や居合道、柔道とともに「全日本なぎなた連盟」となる今日に至ったものです

2.あさひなぐとは

こざき亜衣氏によ「競技なぎなた」が題材の日本漫画です。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて2011年8号より連載中。
単行本は結構でているので、興味がある方は、本屋さんや、アマゾンやBOOKOFFなどで…。ほぼほぼ熱血女子スポーツ漫画。
二ツ坂高校薙刀部の東島旭が主人公。眼鏡を付けて面をかぶるって平気なのだろうか?(私見:メガネの不思議ちゃんなら某自転車漫画の方が面白い)

 

3.といっても

競技としてのなぎなたの認知度は、おおよそ低いのが現状です。武道教室でも人気は下位、ただし最近は柔道の方が不人気らしい?
といっても、まずは、なぎなた知ってもらって広く普及させるというのが、弊連盟の使命の一つです。
また、日本古来の伝統文化である直心影流薙刀術の保存と振興をも弊連盟の併せ持つ命題でもあります。

「あたらしいなぎなた」と「直心影流薙刀術」を共に盛り上げていきたいといことで、長駄文の末尾を締めたいを思います。


ならひつつ見てこそ習へ習はずに、よしあしいふは愚かなりけり